日本特有のぼり旗
色々な場所で店頭やイベントの広告として立て掛けられているぼり旗は日本人にとっては馴染みのある製品なのですが、のぼり旗の歴史は私たちが予想しているよりも意外と古く、歴史の教科書でも紹介されている「魏志倭人伝」や「日本書紀」にものぼり旗が使用されていたと思われる記載があり、伝統的なものなのだと知ることが出来ます。
ただ、そんなのぼり旗も一般的に使用されて定着したのは、戦国時代の頃からだと言われており、武将たちが合戦をするときに、敵と味方が分からなくならないように、誰でも簡単に見分けられるようにする事や、大将が遠くからでも合戦の状況優劣を見極めるために使用されていましたが、その他の目的もあったのではないかとも言われています。
「風林火山」「毘沙門天」などののぼり旗が有名ですが、戦国時代以前ののぼり旗は横長のものが一般的だったようで、元を辿ってみると中国大陸から伝わったものだと言われており、中国の歴史映画を見ても、必ずと言って良いほど戦のシーンでは横長ののぼり旗を多用しているのが判りますが、あれはのぼり旗というよりは単純に旗と言ったほうが正しいような気もしますので、縦長ののぼり旗はやはり日本特有の物なのでしょう。
そして、現在まで受け継がれてきているのも日本だけですし、技術的な進化を遂げているのも日本だけですから、これはれっきとした日本の文化で特有のものと言えます。
現在では、誰もが意識をしないくらいで、当然のように商店街にのぼりが立ち並んでおり、商売をする上では欠かすことの出来ない存在ともなっているくらいですからね。
マンション広告
今住んでいる家の近所で中古のマンションが売り出されている光景を目にしたのですが、その分譲マンションの周辺には非常に目立つのぼり旗が10本以上も掲げられていまして、売りに出していることが一目でわかると思って、感心していました。
物件を扱う不動産屋さんは現実をしっかり見ている方なのでしょうが、黙っていて売れるわけではないことを知っていますし、このような「のぼり旗」を利用してアイキャッチ効果を狙い、優れた広告として活用することが極めて有効なことを知っているのです。
その場所に立て掛けられていた「のぼり旗」には、売り出し中のマンション名が入っていたので、私の予想ではオリジナルで製作したのだろうと思うのですが、これは不動産屋さんの人材が説明する必要もなく、手間も省けて人件費も削減できるのです。
今はのぼり旗も誰でも簡単に安価で作れるシステムになっていますので、このような広告アイテムはどんどん活用して宣伝していくほうが良いのだろうと思いますが、マンションが売れてしまった後は制作したのぼり旗はどうするのか気になるところです。
そのまま捨ててしまうのは勿体ないですし、もし捨ててしまうのであれば少し悲しいのぼり旗の末路となってしまうので、何かリサイクルできたら良いのですけどね。
マンションが売れてしまえばのぼりの制作費は痛手になりませんので、使い回さなくても問題はないのでしょうけど、貧乏人の私からすると勿体ないと思ってしまいます。